富井電鉄には大森車庫駅にて本線より分岐し、赤坂鉱山の積み出し駅である赤阪までを結ぶ非電化の支線があります。 この線は電化され近代的なカルダン駆動の冷房車も活躍する本線とは異なり、ディーゼル機関車にけん引された2軸客車が旅客輸送の主力となっていますが、富井電鉄では沿線の観光地である峠山(たおやま)への誘客を図るため、線名を旧来の犬山線から峠(たお)線に改称致しました。 あわせて他の非電化私鉄より気動車2両を譲受し、近代化を図ることとなりました。 2両とも湘南顔タイプではありながら、側面窓が1両はバス窓タイプと、もう1両は木枠窓と大きく異なっているのが特徴です。 富井電鉄では他の客車や猫屋線同様の、いわゆる新塗装と呼ばれる青地にクリームのツートンカラーに塗り替え、峠(たお)線に投入しました。